音楽

2009年5月28日 (木)

ウィリー・ディクソン

「俺はブルースそのものさ」とこの人に言われたら、ガバッと立ち上がって「異議ナーシ!!」と叫ぶしかありません。

Photo

I am the Blues / Willie Dixon

1950年代からブルースの名門・チェスレコードのプロディューサーとしてレコーディングの要であり、マディ・ウォータースやハウリン・ウルフをはじめ、多くのブルース・マンに楽曲を提供した人。マディのバンドではベースを弾いていた。恐るべきはその楽曲の素晴らしさ。ミュージシャンの個性を何倍にも広げる才能は抜群。もしこの人がいなかったら、シカゴ・ブルースはもっと貧弱な物になっていただろう。

マディやウルフ、ココ・テイラーと言ったシカゴ・ブルースだけでなく、後のロック系への影響が極めて大きい。ツェッペリン、クリーム、ドアーズ、ストーンズ、ジェフ・ベック、エアロスミス等々、大物連中がこぞって彼の曲をカヴァーしている。

本作は自身で歌っている。どれも有名な曲ばかりだが、とりわけ"You Shock me"は絶品。超スローテンポで、ねっとりと、妖しく迫るこの高揚感。セクシーな女性の火照った肌の感触まで伝わって来るこの生々しさ。これぞシカゴ・ブルースの真骨頂!

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2009年5月 9日 (土)

忌野清志郎に捧ぐ

惜しい人を亡くしました。

Covers

COVERS / RCサクセション

1988年作品。全編往年の洋楽に日本語歌詞をつけたカバー。反戦・反核・反逆を貫き、ついには猛烈な原発批判の為に本来の某T芝EMIからは販売されず、某T芝と対峙の上で別のレコード会社から販売したいわくつきのアルバム。このいわゆる「COVERS事件」は、当時TVの報道番組で何回も取り上げられた事を良く覚えている。

ロックってのは本来は怒れる若者の音楽だったはずだ。このアルバムは、80年代のぬるま湯の様な音楽シーンに強烈な一発を喰らわせたいい作品だ。若いロックミュージシャンにはこの姿勢を学んで欲しいと切に思う。

歌詞がすごくいい。イマーノ先生の面目躍如。「明日無き世界」とか「風に吹かれて」とか「シークレット・エージェント・マン」あたりは神業に近い。原作を元にしていても、日本語として充分に練り上げている。もっとも、あのヴォーカルでなければこの歌詞の良さは生きてこないとは思うが。

ゲストがまた凄い。伝説のハード・ロッカー 山口富士夫の破壊的なギターとヴォーカルを聴く事が出来る。当然の様に泉谷しげるは乱入しているし、Iske Kuwatake氏とか(誰の事かわかるよね?)。「シークレット・エージェント・マン」では坂本冬美が参加していて、これがまたバッチグー。妖しいエロささえ感じたりする。

初期のフォーク的・内省的・叙情的作品も含めて、この人、このバンドから与えられた物は余りにも多く、大きい。素直に感謝したい。

合掌

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2009年4月28日 (火)

吾妻光良&スウィンギン・バッパーズ

スウィングってこんなに楽しかったのか!!(ゴルフのスウィングじゃないよ)って目からウロコ、の一枚。

Photo

Sweatin' Ballroom / 吾妻光良& The Swinging Boppers

昨年9月の鶯谷でのライブ。スウィングジャズにブルースを合わせた感じ、こういうのを「ジャンプ」って言うらしい。とにかくノリがいい。日本語の歌詞も面白くて、文句無く楽しめる。

だいたい、曲名からして、「歳には勝てないぜ」とか「顔のシワ」とか「しかしまあ何だなあ」とか「飲むのはやめとこう」とかふざけてるけど、ノリノリのスウィングと哀愁漂うブルースでちゃんとした曲になってる。ブラスのアンサンブルも欲しいところにバシッと音が入って来る感じ。バラード系だと、中年を過ぎて老年へ向かう男の悲哀とか上手く出てるよね・・って怒られるかな。

メンバーのほとんどが別の仕事を持っているので、練習は大変だったんだろうな、と想像するに難くない。ライブ後半になると、平均年齢が高いだけにブラス隊の疲れがなんとなく分かるところが、臨場感があっていい。

オープニングから笑えるが、「顔のシワ」をはじめて聞いた時は、聞いてる間ずっと一人で爆笑してた。叙情感溢れる流麗なカリプソのメロディーに乗せて「カオのシ~ワ~」って何だこりゃ。

このおじさん達のユーモアと明るさは素晴らしい。ある意味では最高の癒し系バンド。吾妻光良とベッキーさえいれば日本は大丈夫だ!紅白出場を期待する!

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2009年4月12日 (日)

トーキング・ヘッズ

忘れた頃に聞きたくなる、ド迫力アルバム。

Talking_heads_jpg REMAIN IN LIGHT / TALIKNG HEADS

1980年作品。70年代末のパンク以降、ロックの概念はがらりと変わった。既成概念を否定・破壊するのがパンクの役割だとすれば、「その後」を新しく創造する一端を担ったのが当時ニュー・ウェーブと呼ばれていた連中だ。トーキング・ヘッズはその中でもとりわけおかしな音楽を作り出すことで異彩を放ち、衣装に全く気を使わない(ポロシャツ+ジーンズが普通)為に「若い共和党員」などと揶揄される変わり者バンドだったが、この4枚目のアルバムでアフリカン・ファンクを大胆に取り入れることで一つの頂点に達した。ほとんどの曲がワンコード・ファンク、黒人のコーラス、パーカション、ギターに奇才エイドリアン・ブリューなどのゲストを迎え、総勢10名を超える大編成となった。

メンバーの内3人が美術学校の出身であり、思わずにやりとするポップアートらしさがそこここに隠れている。タイトにしてスリリング、乱れ飛ぶスピード感に溢れる生命力、素晴らしいとしか言いようが無い。

Takking_heads2

ジャケットも秀逸!メンバーの顔をコンピュータ処理で赤く塗りつぶしたジャケットは現代人が無意識に感じる危機感をパンチの効いた形で具現化しているし、裏にはアルプス山中を飛ぶ4機の赤い戦闘機がコラージュされていて、余りのかっこよさに当時はしびれたものだ。(もっとも、人によって好みはあるが・・)

唯一の女性メンバー、ティナ・ウェイマスがお遊びで作ったバンド"TOM TOM CLUB"の方が一般には知られているかもしれない。最近、PSPのCMでも使われているし。

ところで、リーダーのデヴィッド・バーンは今何をやっているんだろう?

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2009年3月26日 (木)

デレク・トラックス

ブルースは今、こうなってるらしい。

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Already Free / The Derek Trucks Band

タワー・レコードの試聴コーナーで気に入って購入。この人、オールマン・ブラザーズ・バンドでもギターを弾いているらしい。スライドギターは「天才」と言われるだけ有って、流石に上手い。

ブルースに絞らず幅が広いが、やっぱり根底はブルース。ギブソン・SGの音色がたまらない。ヴォーカルの黒人シンガーもいい感じだ。ただ、リズムがチョット軽いかな~。まだ29才、歳をとれば味が出てくるだろう。

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2009年2月 5日 (木)

ヨイトマケの唄

美輪明宏の歌を初めてまともに聴いた。

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ヨイトマケの唄 / 美輪明宏

NHKの深夜の番組"SONGS"で聴いた。ほとんど化粧しておらず、髪も黒い美輪さんを見たのは初めてだ。

すごい歌だ。人間の尊厳を力いっぱい歌い上げるこの実力と気力。久しぶりに鳥肌が立った。YouTubeで見つけられるが、画像は断然NHK版のほうがいい。

恐れ入りました。

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2009年1月28日 (水)

ビギン

大抵の人に勧められる、稀有なアルバム。

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ビギンの一五一会 ドライブインシアター / ビギン

ちなみに「一五一会」は一期一会にあらず、ビギンが名門国産アコースティックギターメーカー・ヤイリギターと一緒に新開発した新しい楽器。ギターを四弦にして、ボディの形も変わってる。かなり小さい。これを全面フューチャーしている。なかなか可憐でいい音だ。

全曲洋楽の有名な曲のカバー。沖縄民謡系のリズムに乗って、盆踊りのノリで"Stad by me"が聴ける。なかなか面白い。"Summertime"が出色の出来。

ホッとします。

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2009年1月18日 (日)

マイルス・デイビス

深夜のウィスキーがよく似合う。

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Kind of Blue / Miles Davis

1959年(!!)の作品。抑えた感じのかっこよさ。気持ちよすぎて途中で眠ってしまい、なかなか最後まで聴けなかった。

安眠に最適。

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2008年10月21日 (火)

ビョーク

やっぱりスゲーや、この人。

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debut / Bjork

1993年作品。当時、営業まわりのタウンエースのFMで偶然聴いて、気に入ってCDを買ったのを覚えている。偉いぞ、NHK!

天性の歌手としか言い様が無い。「歌」の本質を教えてくれるような、伸び伸びとした自由な表現。15年も前のアルバムとは思えないのは、本物の証拠。

何年経ってもお勧めです。

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2008年8月28日 (木)

オーティス・ラッシュ

音楽ブログのはずが、すっかりラーメンブログになっております。たまには音楽ネタを。

Photo All Your Love I Miss Loving: Live at the Wise Fools Pub Chicago / Otis Rush

1976年のライブ。ラジオ局の為の収録ライブだとか。日の目を見て発売されたのが2005年。「激情ライブ1976」とベタな邦題が付いている。

歌もギターもいい。道場六三郎風に言うと、「間違い無い」。かなりエモーショナルで激しい中に、ブルースの本質があるような気がする。

長い付き合いになりそうな一枚。

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